まだ見ぬふるさと
「私にとっては、生きることはキリスト、
死ぬこともまた益です。」
(ピリピ1:21)
賛美歌320番「主よみもとに近づかん」
心が騒ぐとき、この世の不協和音に悩まされるとき、
この賛美歌は、ただちに私たちが帰る故郷へ運んで
くれる主のギフトなのかもしれません。
ああ、まだ見ぬ故郷に思いを馳せて・・・・・。
私の母は晩年、リュウマチの痛みに身体の自由を奪
われ、口癖のように「早く天の父なる神様の元に帰り
たい」とこぼしていました。
母にとっては「死ぬことが益」だったのです。
しかし、主の計画は「もう少し生きてキリストを証しし
なさい」だったようです。
母は本当に主を愛し、また多くの人に主の愛を表して
いました。そして、肉体を離れる数時間前まで、存在
意義を生をもって証ししていたようです。
私たちも今、こうして生かされているのなら、私たち
一人ひとりを主のご計画の中においていてくださるこ
とを覚え、
「私にとっては、生きることはキリスト」と、告白したい
ものです。