沈黙の春


「自然は沈黙した。

うす気味悪い。

鳥たちは鳴かず、

春がきたが、

沈黙の春だった。」


レイチェル・カーソンは著書の「沈黙の春(Sailent Spring)」で、自然環境を無視した人間の傲慢さに警鐘を鳴らしました。


1962年に出版されたこの本は、DDTなどの化学薬品がもたらす危険性を訴えるとともに、人類に託された地球規模で未来の姿を捉えていく必要があることを示唆しているようです。







今、私たちはいつ起きてもおかしくない大地震(東南海)を前にしています。今回の震災で多くの家屋は崩壊し、尊い人命は失われました。広がる放射能の汚染は、ついに半径20km圏内の生物を追い出しました。


まじかに迫る東南海地震震源地に浜岡原発があることは周知の通りです。多くの原発反対派(テレビに出てくるのは推進派ばかり)の専門家は、「今すぐに原発を停止させて燃料棒を抜く」ことを提言しています。


私たち人類は、便利さと己の欲の幻想を追い求め(みせられて)て文明を発達させてきました。しかし、私たちには将来の地球を思い描くこともできません。まして、明日の命さえ自分でやりくりすることもできないのです。


聖書では何度も何度も、この世の主権者である神に立ち返るように警告しています。けれども、人の目と耳は塞がれていて、知ろうとしなくなりました。それどころか、多くの人は「神などいない!」とうそぶき、「自我を満たしてくれる偶像を理想の神」に祀り上げ、唯一の神を退けてしまうのです。




・・・なぜ警告し続けるのでしょう。


人がこの世に生まれてきたのは、この滅びてしまう今の世の中から救われて、神の国に入るため」です。神との正しい共存こそ望まれていることです。


そのために、「エス・キリストを唯一の神の国の門」として定め、罪のために離れてしまった人を、もう一度招いているのです。これが、良い知らせである福音です。


神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちをもつためである。」(ヨハネ3:16)と聖書にあるとおりです。神は「すべての人が御子イエスを信じて救われる」ことを願っておられます。


その反面、「御子を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わない者は、いのちを見ることがなく、神の怒りがその上にとどまる。」(ヨハネ3:36)とも書いてあります。


残念ながら、その門はいつまでも開いてはいません。また、勤勉で努力家の日本人には「イエスを救い主として信じるだけで救われる」という虫のよすぎるような話は「狭い門」となっているようです。


この福音をすべての人に伝えたら、この世を滅ぼす」と聖書にはあります。


そのためにイエスは、「時が満ち神の国は近くなった。悔い改めて、福音を信じなさい。」(マルコ1:15)と警告されました。これは2000年前のことですが、時間の外におられる神には1000年も1日のようであり、今の世の中にも言われていることです。


イスラエルを中心とした中東の世界では、終末にいたる時計を着々と進めています。世界の異常気象に地震、戦争は益々激化していくようです。これらはすべて聖書に書かれてある、「世の終わりの始めに起こるできごと」です。「時は満ちた」のです。


いつ起こるかは、もちろん分かりません。あなたには、備えがありますか?


主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。」(ペテロⅡ・3:9)


しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響をたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。」(3:10)


こうしてこの地上の世界は滅び、私たちも遅かれ早かれ死にますが、「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(ヘブル9:27)とあります。人は死んで肉体が滅びても、魂(霊)は生き続けるのです。


エス・キリストを信じ受け入れて「永遠のいのちの道」を進むか、ここで主の申し出を拒否して「永遠の死(滅び)の道」を下って行くかの究極の選択を、あなたはしなければなりません。







レイチェルの描く春は沈黙しました。


はたして、来年のまたは再来年の春は来るのでしょうか・・・。




どうぞ、こころの目を開いて、神の招きを受け入れてください。



そして、すべての罪を背負って私たちのために死んでくださったイエス様は言われました。
信じない者にならないで、信じる者になりなさい。」と。



※「信じてみたい」、「信じられるように祈ってほしい」という方は、遠慮なくメールをください。