ヨハネの黙示録の研究で日本学士院・恩賜院賞受賞

フェリス女学院大学名誉教授の佐竹明氏が新約聖書ヨハネの黙示録」の注解で
「2011年度日本学士院章、恩賜院賞」を受賞されたそうです。
日本学士院H・P⇒http://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2011/041201.html#001

佐竹 明氏は、ほぼ半世紀にわたる新約聖書の研究、とりわけ「ヨハネの黙示録」に関する
研究を基に、「黙示録」注解書のドイツ語版1巻(Die Offenbarung des Johannes,
Vandenhoeck & Ruprecht, Göttingen 2008)、日本語版3巻(『ヨハネの黙示録新教出版社
上巻、2007年7月;中巻、2009年8月;下巻、2009年12月)を公刊しました。


当注解書のドイツ語版は、全世界で最も権威ある、ドイツの「新約聖書に関する批判的・
釈義的注解」双書の中に収録され、その学問的成果が国際的に高く評価されています。
本書では、通常「注解」に際して期待される、使用される用語・概念・伝承素材
(主として旧約聖書からの素材)の解明に力が注がれていますが、とりわけ「黙示録」の著者
ヨハネ)自身がそれらを用いて何を言おうとしているかが明らかにされています。
そのために「黙示録」全体およびそれを構成する各単元の構造の分析が重視され、
また著者ヨハネが伝承素材にどのように手を加えたかが確認され、ヨハネの著作意図が
解明されています。佐竹氏の研究は、従来の知見を批判的に大きく越えるものです。


・・・・・・日本学士院H・Pより

聖書の研究で学術賞という権威ある章を受賞したニュースは喜ばしいことです。


・・・・・ただ、聖書に関してひと言。


真の神に触れるには学問ではありません。時には「神学ほど愚かなもはない」ことも
知っておく必要もあります(過去の歴史をみればわかります)。


人の知恵(学問)は、神の姿を下から眺めることはできますが、みこころを知ることは
できないのです。


聖書は読むのではなく、神のみ言葉を聴くのです。


聖書は創世記から始まり、ヨハネの黙示録で終わっています。創世記で人は神との関係が
絶たれ(命を失い)、黙示録で関係を再構築(命を見出す)するにいたります。


その架け橋となったのが、イエス・キリストです。


あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。
その聖書が、わたしについて証言しているのです。
それなのに、あなたがたは、いのちをえるために、わたしのもとに来ようとはしません
。」
ヨハネ福音書5章39、40節)