沈黙していてはならない!!
「イエスは答えて言われた。『わたしは、あなたがたに言います。
もしこの人たちが黙れば、石がさけびます。』(ルカ19:40)
イエスの公生涯もいよいよエルサレム入場へと進んでゆきました。
徹底的にへりくだり、全能の主としての威光や尊厳も捨て去り、あえてロバに
またがり入場したのです。
弟子たちは歓喜して、この救い主をほめたたえながら行進しました。大声で叫
ばずにはいられなかったのでしょう。
しかし、聖書(律法)を誰よりも理解していたはずのパリサイ人は、イエスを救
い主とは信じることができず、敵視していました。そして、「あなたの弟子たちが
うるさいから黙らせろ」と言いました。
全能の神の力をもって神々しい光の中、空から人々を救うために下りてくるので
はなく、あえて弱い肉体をまとわれ、人の手を借りながら十字架への道を重い足
どりで歩まれました。
主イエスは、もっと叫んで欲しかったのでしょう。もっと、多くの人に叫び、救い
のために来られた主を知ってほしかったでしょう。
「石がさけびます」の石は異邦人クリスチャンのことです。
私たちは主が望まれたように叫んでいるでしょうか。主のみ業をほめたたえ、救い
の福音を伝えているでしょうか。
イエスはエルサレムの都をご覧になり、涙を流されました。(ルカ19:41)
イエスの目は、今の日本や世界にも注がれて、泣かれたのです。滅びに向かう
多くの人たちを哀れんで、涙を流しておられるのです。
私たちは神の御国の建設のためにも、黙っていてはならないのです。主ご自身
の力だけで、み業を成就させるようなことはなさりません。
主は私たち一人ひとりがもてる力を必要としてくださっています。
それは、私たちが「神のご性質にあずかる者となるため」(Ⅱペテロ1:4)なのです。