世の中の本当の価値を持つ。


人の死を改めて考えさせられる、改正臓器移植法が成立しました。
それぞれの立場で賛否あると思いますが、提供する側と受ける側とでは、命の捉えかたが大きく変わり、交わることはないように思われます。



その論議がなされる同じ世界では、相変わらず自ら命を絶つ人の数が3万人以上いるのも現実です。
経済の問題で追い詰められて亡くなる方が多いようですが、生きる目的を失い、人生に終止符を打ってしまう方も多いようです。





近頃、若者に芥川龍之介が見直されているそうです。彼は「輝いている」と、評する人もいるそうです・・・。



しかし彼は、35歳の若さで死を選びました。ある旧友へ送る手記で、「僕の場合は唯ぼんやりした不安である。何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である」と、自殺した理由を書いています。



「唯ぼんやりした不安」とは、理由ではないようですが、これはハッキリとした理由なのです。
彼は、残念ながら人生に対する明確な答えを持っていなかったのです。



→次回へ続く