秋野菜の準備、その前に。(その3)


重くなった気持ちと身体を車にやっと乗せ、じいさん宅へ。

「おはよおー!」 ・・・・・・?

うつむいたまま、じいさんは何やら浮かぬ顔。

小さな声でボソボソと、「きょう行ってもしょうがねー」

「なんでー・・・?」どうしたんだ今さら・・・。

「まく種がねー・・・」

「えっ、種なら買いに行けばいいじゃんか」

「だめだ・・・。俺には買いにいけねーだ」と、じいさん。

じいさんは、足(移動手段)がないので買いにいけないのです。

うーん。じいさんめ、今度はそうきたか。

「それじゃー、また明日来るから、種を買いに行こう」

そうなんです。じいさんのイジケ作戦にまんまと引っかかり、

明日も来るはめに。めでたく(?)1日のつもりが4日間に。

畑に着いたじいさんは、ポンコツラクターにまたがり、水を得たカッパ!?













※まだまだ現役の三菱D1300マイサンと帰ってきた日本兵ではなく、じっちゃん。


きのうの残りの草を刈っていると、後ろからくたびれたエンジン音が。

振り向くと、じいさんが得意げに、

「おらおら、早くしないと轢くぞー」と、目で威嚇。

「○○オヤジめ」と言う言葉を、やっとの思いで飲み込む。

でも、なんだか嬉しそうな顔を見ていると、憎めない。


※じっちゃんの超低速スピンターン。

畑を耕して、肥料と土壌改良剤をまき、トラクターで再び混ぜ終了。

あとは、畝を作って種をまくだけです。

こんなじいさんやばあさんが、日本の食を支えてくれているんですね。

お百姓さんと自然の恵みに、そして神に感謝!感謝!