頑固じいさんの改心!?(その4)

・・・・・・・・というわけで、じいさんの畑の草取りに行くことに。


一人では大変なので、わが教会の頼もしい牧師も誘いました。教会のえらい人(?)が、二人で行くのです。


あっ、勘違いしないで下さいね。“えらい”というのは“身体がえらい(しんどい)”という意味ですので(身体はもうガタガタ)。私たちの教会には、“偉い人”なんかいません。まして、平信徒(?)なんていう人たちも存在しません。「教会はキリストのからだ」(エペソ1:23)であり「わたしたちは、キリストのからだの各器官」(コリントⅠ・12:27)なのです。







まだ陽射しが強くない朝6時半に教会で待ち合わせし合流して、一度じいさん宅に寄り道具をピックアップ。そして、じいさんの指示を仰いで、いざ畑へ。


一度、耕運機で土を耕したこともあり、畑の草は容易に抜けたので作業は順調に進み、2時間ほどで終了。


朝から良い汗を流し、その日は爽やかな気分・・・。(少し、やせ我慢も)


作業を終えてじいさん宅に寄り、完了したことの報告をすると・・・。


じいさんは何も言わずに家の裏にある炊事小屋へ、トボトボと歩いて行ってしまいました。


でも私たちは、じいさんの行動が読めますので待っていると、手にうす汚れたビニール袋を下げて戻ってきました。そのビニール袋を私たちの目の前に差出して・・・、


「つまんねぇ駄菓子だけど」と言い、せんべいが2袋入ったビニール袋をくれたのです。


二人で「あっ、ありがとう」と礼を言い、感謝していただきました。私たちに礼をするために、おぼつかない足で近所の食料品店へ買いに行ってくれていたのです。何だか、とても嬉しくなりました。というのも、じいさんに何かをもらったのが、これが初めてでした。


神を愛すると言いながら兄弟を憎んでいるなら、その人は偽り者です。目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することはできません。」「神を愛する者は、兄弟をも愛すべきです。私たちはこの命令をキリストから受けています。」(ヨハネⅠ・4:20,21)