神さまの悲しみ

ある日の昼下がり、だいすけ君はあまりの気持ちよさに
ウトウトと船をこいでいました。


どれくらいの時間がたったのでしょう。


ふとあたりを見渡すと・・・。


いつもと違う見なれない風景が、目に飛び込んできました。


「あれ、ここはどこだろう?」


だいすけ君は少し不安になりましたが、見たこともないにもかかわらず、
そこはとてもおだやかで、なんだかこころがウキウキするような所でした。


いつの間にか不安やさみしさも吹き飛んでしまい、
きれいな花が咲きほこるその場所をかけまわっていました。


ある場所に来ると、ひとりの男の人が背中に荷物を背負い歩いているのが目に入りました。


ふしぎに思っただいすけ君は、その人のあとをついて行くことに。


しばらく歩くと、大きな倉庫のような建物の前に来ました。
そして、その人はその建物の中に消えていきました。


好奇心が旺盛なだいすけ君は、そっとその人の後をついて行き中に入ると・・・。


そこには、数え切れないほどのプレゼントが、山のように積まれていたのです。


「わーっ、すごーい!!」


思わず大声をあげてしまいました。


だいすけ君は、たくさんのプレゼントを前にして大はしゃぎ。


色んなプレゼントをよく見ると、


どれにも宛名の書かれた送り状が貼られているのです。


ふしぎに思っているだいすけ君


すると、先ほどの人が悲しい顔をして現れ、


「わたしはここを管理している天使なんだ。」と言い、神さまの愛を、
世界中にいるすべてのひとに贈っていることを説明してくれました。


・・・・それなのに、


「このプレゼントは、もどってきたんだよ」と、とても悲しそうに話してくれました。


「なんで、もどってきたの?」とたずねると、


・・・しばらく、うつむいていましたが、




「ここにあるプレゼントは、


すべて、


受け取り拒否なんだよ」


と、涙を流すのでした。



「でも、神さまは拒否されても、拒否されても、
また、このプレゼントを送っているんだよ」


「なぜなら、自分の御子であるイエス様を罪の罰の身代わりにしてまで、
あなたたち人を愛しておられるからなんだ」





この夢をみた日からだいすけ君は、神さまにこう祈るのでした。


天にいます神様、


いつも愛していてくれてありがとうございます。


僕は神さまがいることを知っていますが、


まだたくさんの人が神さまを知りません。


みんなにプレゼント(福音)をくれているのに、


それがプレゼントだと気が付きません。


どうか、それがプレゼントだと見えるように


目を治してください。


そして、みんなが受け取ることができますように


エス様の名前をとおして、お祈りします。」


アーメン