いのちの言葉

「イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、『完了した。』と言われた。
そして、頭をたれて、霊をお渡しになった
。」(ヨハネ19:30)




救い主イエスは地上でのすべての御業を終えたとき、十字架の上で痛みに耐えながら、
消えゆく意識の中で最期の力を振り絞り「完了した」と言われました。


そして「いのちの木への道」を再び開いてくださいました。


エスを信じるすべての者のために。





以前に勤めていた会社で、新規事業を起こすために先頭に立って奔走したことがあり
ます。前例のないことですので、それこそ手探りで良かれと思うことは何でもしました。
挫折しそうになったことも数知れません。


それでも困難と思えることでもやがて光が見え、目的に到達した時の達成感は、今まで
の苦しみさえ喜びに変えてくれます。そして仲間と「ヤッター(完了した)」と喜び合いな
がら祝杯をあげたことを憶えています。


エスはきっとこの言葉で、天の父へ「終えました。やり遂げました」という涙の報告をさ
れたのだと思います。


雪山で遭難した人の話を聞いたことがあります。水も食料もなく、寒さから身を守る暖も
なく、絶望の底でただ死を待つしかないような状態のとき、「オーイ!」という救助隊の声
を聞いたそうです。まさにその人にとって「神の声」だったでしょう。


死を目前にして、いのちへと引き上げられたのです。


わたしたちにとってイエスのこの声は、いのちを懸けて救助にきてくださった「神の声」なの
です。


神の御子イエスは十字架で身代わりになって死んでくださり「わたしたちの罪が赦された」
のです。そして3日後に甦られたことにより「永遠のいのち」をいただきました。その後に
天の御父の元に帰られて、わたしたちに「御霊をくださった」のです。


神が「完了」されたことをもう一度覚え、この神の疑うこともできない言葉を感謝をもって
受け取りたいものです。