いのちの言葉(その3)

「・・・・・死に至るまで忠実でありなさい。
そうすれば、わたしはあなたにいのちの冠を与えよう。」
(黙示2:10)



お隣の大国には、数千万人のクリスチャンがいると言われます。そのほとんどが家の教会
と言われ、表立って活動ができない中国において地下(隠れて)で礼拝をしています。


この中国において霊的指導者の一人としてウオッチマン・ニー(ニー・スゥツゥ)の存在は大きい
でしょう。欧米でベストセラーとなり、日本でも多くの迷える魂を主の真理に導いた「キリスト者
の標準」は神の大いなる恵みを縦横無尽に描き出しています。


彼は自由に福音を語ることが許されていない中国で、キリストの僕として働き、それゆえに
強制収容所に入れられました。1952年に投獄され、その間「キリストの信仰を公に捨てる
ことを条件に開放する」、との政府の申し出を拒否して20年の間幽閉されていました。


1972年に心臓病が悪化し、収容所から40km離れた病院に運ばれるため悪路をリヤカー
で移送中に天に召されて行きました。


ウオッチマン・ニーは、天に召される前に一枚の紙切れを枕の下に残していました。


それには震える手で書かれた何行かの大きな文字がありました。


彼は自分の一生の経験を用いて、死に至るまでも保持していた真理を証ししたかったのです。



「キリストは神の御子であり、人のために罪を贖って死に、3日目に復活されました。
これは、宇宙での最大の事実です。わたしはキリストを信じたがゆえに死にます。」



わたしはこの死に行く一人の信仰者の生涯をかけた証しを信じます。


そして、人となってこの世に来られた神の御子イエス・キリストの「完了」してくださった御業を
信じて受け取ります。




「私があなたがたに最もたいせつなこととして伝えたのは、私も受けたことであって、
次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと。
また、葬られたこと、また、聖書に従って三日目によみがえられたこと。」

(コリントⅠ・15:3,4)