かすかな細い声


主は仰せられた。『外に出て、山の上で主の前に立て。』すると、
そのとき、主が通り過ぎられ、主の前で、激しい大風が山々を砕
き、岩々を砕いた。しかし、嵐の中にも主はあおられなかった。
風のあとに地震が起こったが、地震の中にも主はおられなかった。


地震のあとに火があったが、火の中にも主はおられなかった。火
のあとに、かすかな細い声があった。」(Ⅰ列王記19:11,12)




ああ、主よ。この世では、何と悩みが多いのだろうか。それでも主は、
そこから救い出してくださいます。(詩篇34:19)


主よすべての忍耐を私にください。黙って主を待ち望むことができる
力を。望みはあなたから来るからです。(詩篇62:5)


悲しみにあるとき、苦しみで喘ぐとき、あなたの超自然的な全能の力
で、問題の解決を一瞬で与えてください・・・。


しかしあなたは、なぜ故に沈黙を続けられるのですか。


地震や嵐を起こして、現状をあなたの大いなる御手で変えることもで
きるはずです。火ですべてを焼き尽くし、新しく造りかえることもでき
るはずです・・・。


それでも沈黙を続け、黙って見ておられるのですか。


・・・・・・・。


絶望の長い沈黙が続いたあとに、かすかな細い主の声を聞いたのです。


「もう、お前は私の道を歩いているではないか」と。


ああ、主よ。あなたの恵みを隠してしまう傲慢の罪をお赦しください。そし
て、あなたがすでに与えてくださっている「私の道」(詩篇25:10)を力強
く歩ませてください。