パウロのとりなしの祈り


どうか、私たちの主イエス・キリストの神、すなわち栄光の父が、
神を知るための知恵と啓示の御霊を、あなたがたに与えてくださ
いますように。


また、あなた方の心の目がはっきり見えるようになって、神の召し
によって与えられる望みがどのようなものか、聖徒の受け継ぐもの
がどのように栄光に富んだものか、


また、神の全能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐ
れた力がどのように偉大なものであるか
を、あなたがたが知ること
ができますように。」(エペソ1:17〜19)




ある青年が福音を伝えられたときに、こう言ったそうです。


「たしかに神がいることも知っている。罪があることもわかる。でも、私が会った
キリスト教の信者の持っているものを欲しいと思わない・・・。」


これは私たちが考えなければならない、とても大きな問題です。これは、伝える
者にとって致命傷と言っても過言ではないでしょう。


とても素晴らしい新製品を開発した会社のセールスマンが、その商品を売るの
に必要な商品知識もなく、もっと悪いことに実際に使用したこともないままに、
お客さんの所に売り込みに行くようなものかもしれません。


パウロはキリスト・イエス使徒(福音を伝える責任者)として、エペソの聖徒に、
そして私たちキリスト者に、もう一度私たちが信じているお方の偉大さや与えら
れたものがどれだけ素晴らしいものなのかを、はっきりと知ることができるよう
に祈りました。


私たちが持っているキリストにある特権を、富を十分知らなければなりません。


天にある莫大な財産を相続したのです。そうであるならば、目録をタンスの奥にし
まいこみ、貧困(霊的)生活に甘んじていることのないようにしなければなりません。


主から離れているのであれば、もう一度、主に向きを変え、主に従う者に約束され
ているキリストとともに相続したものすべてを自分のものにしたいものです。