主よ、感謝します!!(その2)


そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、
キリストについてのみことばによるのです
。」
(ローマ10:17)




「今度はお金ときたかー」と、いかにもじいさんらしい直接的
な要求に、ひと呼吸おいてから・・・・。


「そうだねー、お金は必要だからねー・・・。」


「でもね、今○○さんにとって一番大切なものは何だろうね。」
と、一緒に考えました。(今までは、ここまで思考を進ませるこ
とはありませんでした。)


一人でいる孤独感とそれにともなう不安、何より身体の機能が
少しずつ衰えてゆく恐怖を覚えていることが、ポツポツ話す内
容から明らかにされてゆきました。


「○○さんね、聖書には『たとえ全世界の富を手に入れても、い
のちを損じたら、何の得があるか
』(マルコ8:36)と教えてい
るんだ。」


「でも、悲しいことに、世の人々はいのちよりも全世界を手に入れ
ようとしているだよ・・・。」


「・・・・・。」


いつものじいさんとは明らかに違い、話を切り替えることもなく、
ただ黙って聴いているのです。


お金より大切なものがあること、そして、イエス様の所に行けば
それを与えてくださることを話しました。


あれほど頑なだったじいさんが、素直(?)になって、福音を聴い
ていることに驚くと同時に、主に感謝しました。


黙ってうつむいて聴いていたじいさんが、


何かをねだる幼子のように、


ポツリとひと言。


「どこに行けばいいんですか?」・・・・・。



《次に続きます》