主よ、感謝します!!(その3)
「見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、
わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼の
ところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしと
ともに食事をする。」(黙示3:20)
「どこに行けば・・・・?」
「なに、○○さん」
「どこに行けば・・・、
イエス様と会えるのですか?」
一瞬、このことばが信じられませんでした。
今まで、何度も何度も語った福音でしたが、そのたび
に反論(切り替えしトーク)や話を切り替え戦術にあい、
一方的に決まり文句のようにことばを発しているだけ
で、空しさすら感じていました。
ところが、目の前のさらに小さくなったお年よりの頑な
だったこころは溶かされて、素直に求める気持ちが与
えられたのです。
「○○さんね、天地万物をお創りになった唯一の神様は、
人間の勝手な欲望で作り出した神々(偶像)とは違い、
どこかに行かなければ会えないなんて、そんな不自由
なお方ではないんだよ。」
「今この場所にもおられて、○○さんが気付いてくれる
ことを望んでおられるんだ。」
「この神様に、○○さんのこと祈ってもいい?」と尋ねる
と・・・。
「はい。お願いします。」
「わたしが先に祈るから、続いてわたしと同じように祈っ
てくれますか」と、自分のことばで祈るように促がすと、
またしても、「・・・・はい。」
ここまでくると、花粉も手伝って涙はこらえたものの、鼻
水があふれだしました。
鼻水をズルズルしながら「イエス様を信じて受け入れること
を望んでいる」ことを一緒に祈ることができたのです。
祈り終えると、じいさんの殺風景な小部屋に、まるで「主の
臨在」が現されたように、大きな平安に包まれました。
じいさんの背中を何度もさすりながら、「良かった。本当に
良かった。」と喜びを現すと、
明るくなったじいさんの顔にも、笑みがこぼれていました。
ああ、主よ感謝します。
いつもより長い時間の滞在となったので、また来ることを伝
えて席を立ったわたしに、小さな声で何かを言いましたが、
わからなかったので聞き直すと・・・。
「ずっと、いて欲しい・・・。」
・・・・・・・・・。
天の父なる神様、あれだけ頑なだった○○さんの心を溶かしてく
ださり、心の目を開いてくださいましたことを感謝します。どう
ぞこのお年寄りを顧みてください。イエス様をハッキリと信じ受
け入れることができますように。そして、これからの人生を希望
を持って歩んでゆくことができますように導いてください。
尊い主イエス・キリストのお名前を通してお祈りします。