主よ、助けてください!!

エスは彼が伏せっているのを見、それがもう長い間のことなのを
知って、彼に言われた。『よくなりたいか。


病人は答えた。『主よ。私には水がかき回されたとき、池の中に私を
入れてくれる人がいません。行きかけると、もうほかの人が先に降り
て行くのです。』


エスは彼に言われた。『起きて、床を取り上げて歩きなさい。』


すると、その人はすぐに直って、床を取り上げて歩きだした。」
ヨハネ5:6〜9)




歳を重ねると言うことは、年々身体にもボロがでてくるということで
もありますね・・・・・。


初めて近くの大学病院なるところに行きました。総合案内で受付を
して、離れた病棟の目指す診療室へ。今度は支払いの窓口に行き、
そこで自動支払機専用の入金用紙を受け取って支払いをします。


さすが大学病院となると、1日に大勢の患者を診なければならない
のでシステム化されていて、患者(人間)はまるでベルトコンベア
に乗った品物のようです。


どこからこれだけの病人(自分もそうですが)が集ってくるのだろう
か。これが毎日この病院で繰り広げられる風景なのだろうな、と改
めて人の弱さを考えさせられました。


ところで、診療や治療を待っている患者に、「あなたは、よくなりたい
のですか?」と尋ねたらどういう反応が返ってくるのでしょうか。


失礼な話かもしれませんが、実はこれが大切な気付きなのです。


ヨハネの5章で、イエスエルサレムで行なわれるユダヤ人の祭り
に来ていました。羊の門の近くにべテスダ(慈しみの池)と呼ばれ
る池があり、5つの回廊がありました。


この回廊では、多くの病人が「あるできごとのため」に待っていたの
です。


この池には言い伝えがあり、「池の水が動く時に最初に池に入った
人の病が治る」と信じられていたようです。


エスが回廊を廻ったとき、横たわっている一人の男に目を留めまし
た。その人は、なんと38年もの間、その回廊で池に入り癒される
ことを待っていたのです。


そんな、診療を待っている重篤患者のような彼に向かって、イエス
「よくなりたいか。」という言葉をあえて投げかけたのでした。


さて、この男の反応はどうだったのでしょうか。


わたしたちの反応は、どうでしょうか・・・。


《次回に続く》